検査の注意事項

検査の注意事項




経鼻上部消化管内視鏡検査

経鼻上部消化管内視鏡検査を受けられる方へ

1. 検査目的
 内視鏡を鼻から挿入し、咽喉頭・食道・胃・十二指腸をモニター画面に映し出して、
 潰瘍・炎症・ポリープ・癌 などの有無を観察します。

2. 経鼻内視鏡検査の特性
 ① 経鼻内視鏡は通常の経口内視鏡より細く、直径5~6㎜のものを使用します。
 また、嘔吐反射(オエッ ・ ゲー となる反射)が少なく、比較的楽に検査ができます。
 ② 検査中はモニターを見ることができますし、経鼻内視鏡では会話も可能です。
 但し、経口内視鏡となった場合には発声はできません。

3. 抗血栓薬(血液をサラサラにする薬)を常用中の方の注意事項
 ① 所見によって行われる組織採取による検査をご希望の場合は、
 1週間前からの抗血栓薬の休薬の可否を、主治医に確認して、その指示に従ってください。
 服用・休薬の状況によって、組織採取による検査ができない場合があります。
 ② ワーファリンを常用している方は、組織採取による検査は実施できません。観察のみの検査をします。
 通常通りに服用してください。 

4. 女性の方へ
 ① 妊娠中の方は、内視鏡検査をお控えください。
 ② 授乳中の方は、使用する薬による影響の可能性があります。
  お子様が2歳未満で、検査後に24時間の断乳ができない場合は、経鼻内視鏡検査ができません。

5. 検査前日・当日の注意事項
《 前日 》
 夕食は21時までにすませてください。21時以降も、水・お茶は飲んでいただいて結構です。
 常用薬は普段通りに服用してください。
《 当日 》
 ① 当日の朝は絶食です。何も食べずに来院してください。
 水・お茶は、来院するまでは飲んで結構ですが、来院後は飲水も控えてください。
 ② 普段の朝に常用している 降圧剤(高血圧の薬)・抗不整脈薬など(心臓の薬) は、
 当日の朝 起床時に服用してください。
 糖尿病薬・インスリン注射は、当日の検査前は使用しないでください。
 その他の常用薬は、服用した方が安心なものは起床時に服用して結構です。
 サプリメントは、当日は控えてください。
③ 常用薬がある方は、その内容が分かるように お薬手帳 または 薬剤情報 をご持参ください。

経鼻上部消化管内視鏡検査の当日の流れ

1. 検査前処置
 ① 胃内の泡を取り除き、胃壁を観察しやすくするために、消泡剤を飲みます。
 ② 検査台に仰向けに臥床していただきます。
 粘膜のむくみをとり鼻の通りをよくするために、左右の鼻腔に血管収縮剤を点鼻します。
 ③ リドカインアレルギーが無ければ、両方 または 片方の鼻腔に、ゼリー状の局所麻酔薬(キシロカインビスカス)を注入します。
2. 検査中
 ① 検査時間は10~15分程度です。
 ② 鼻腔が狭い等の理由で鼻から挿入できない場合は、口からの検査になります。
 ③ 異常所見 または 疑わしい所見があれば、粘膜組織を採取(生検)して組織診断を行います。
  生検による組織診断は、別途費用が発生します。
  その結果は、1週間後以降に来所していただいて、医師が説明します。
3. 検査終了後
 ① 検査後30分は飲食をしないでください。 30分後にうがいを試してむせなければ、食事をしても結構です。
 但し、組織検査を行った場合は、検査後2時間は飲食をしないでください。
 ② 検査中に胃を膨らませた事による「張り感」は、ゲップ や ガス が出れば軽減します。
 ③ 検査後は、仕事も含め普段通りに過ごして構いません。車の運転も可能です。
 ④ 組織検査を行った方は、飲酒と激しい運動は控えてください。

偶発症・合併症について

日本消化器内視鏡学会 2008~2012年 消化器内視鏡関連の偶発症に関する全国調査報告 によると
消化器内視鏡関連の偶発症の発生頻度は0.073%、
観察のみ(生検を含む)を目的とした場合の偶発症の発生頻度は0.014%、
経鼻上部消化管内視鏡における死亡例は0%(経口上部消化管内視鏡は0.00013%) と報告されています。
 ① 内視鏡の刺激によると思われる鼻出血は、多くの場合は数分でおさまります。
 ② 緊張や腹部の張りにより、迷走神経反射を起こし、冷や汗・血圧低下・脈拍低下・意識消失などの症状が生じる場合があります。
 ③ 使用する薬剤(消泡剤・血管収縮剤・局所麻酔薬など)のアレルギーにより、
 発疹・嘔気・血圧低下・意識障害・ごく稀に呼吸困難 などの症状が生じる場合があります。
 ④ 消化管出血・消化管裂傷・消化管穿孔・皮下気腫・血腫形成・組織採取後の出血 などが生じる場合があります。
 偶発症が生じた場合には当施設で適切な対処を行い、必要があれば救急病院へご紹介させていただきます。

胸部X線

・妊娠中または妊娠の疑いのある方は検査できません。

・ネックレス、ブラジャー、ブラトップ、マグネット等は外して下さい。
 (授乳中の方は金属、プラスチックのないスポーツブラを着て下さい)

・呼吸はなるべく大きくすって止めて下さい。
 息の吸い込みが少ないと正確な診断に支障をきたす可能性があります。

胃部X線

胃部レントゲン検査を受診できない場合があります


下記の事項に該当する方は、基本的に胃部レントゲン検査を受診できません。
事前にお申し出ください。
・体重が 130kg 以上
・当日の血圧が 最高血圧180mmHg以上 最低血圧 110mmHg以上
・起立や体位変換、息止めができない
・妊娠中または妊娠の可能性がある
・過去にバリウム・発泡剤でアレルギー症状を起こしたことがある
・腸ねん転・腸閉塞・消化管穿孔の既往歴がある
・食道・胃・大腸等の消化管の癌で治療中である
・炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病等)の治療中である(主治医の許可があれば実施可能)
・大腸憩室炎で現在治療中である(主治医の許可があれば実施可能)
・人工透析治療を受けている

下記の事項に該当する方は、胃部レントゲン検査の受診に注意が必要です。
事前にお申し出ください。
・腹部大動脈瘤 又はその疑い の既往歴がある方
※上記に該当しない場合でも、当日体調不良の方は中止させていただく可能性があります。
ご了承ください。

検査前後の注意事項


・ネックレス、ブラジャー、ブラトップ、マグネット等は外して下さい。
 (授乳中の方は金属、プラスチックのないスポーツブラを着て下さい)

・当日は絶食でお願い致します。たばこやガムも控えて下さい。
 検査直前は水分も控えて下さい。
 胃に残渣物が残ったり胃液が出たりして正確な診断に支障をきたす可能性があります。

・胃を発泡顆粒で膨らました状態にて検査しますので検査中はゲップを我慢して頂きます。

・検査終了後は水分を多めに取り緩下剤をお飲みください。
 白いバリウム便が全て排出されるまで水分を多めにお取り下さい。当日は牛乳、アルコールを控えてください。
 もし24時間経過しても白い便が全く出なく腹痛を伴うようであれば速やかにご連絡下さい。

胸部CT

・妊娠中または妊娠の疑いのある方は検査できません。

・ネックレス、ブラジャー、ブラトップ、マグネット等は外して下さい。
 (授乳中の方は金属、プラスチックのないスポーツブラを着て下さい)

・呼吸はなるべく大きくすって止めて下さい。
 息の吸い込みが少ないと正確な診断に支障をきたす可能性があります。


頭部CT

・妊娠中または妊娠の疑いのある方は検査できません。

・メガネ、ピアス、ヘアピンなどの髪どめは外してください。

・体の動きに弱い検査です。検査中は頭や体を動かさないようご協力下さい。

内臓脂肪検査(CT)

・妊娠中または妊娠の疑いのある方は検査できません。

・ネックレス、ブラジャー、ブラトップ、マグネット等は外して下さい。
 (授乳中の方は金属、プラスチックのないスポーツブラを着て下さい)

・息を吸ってはいて止めて下さい。

受診時のご注意

・予約時間の10分前までにご来院ください。
・健康保険証を必ずご持参ください。
・健康調査票は事前に郵送いたしますので、ご記入のうえ、当日受付にご提出ください。
・予約時間に遅れた場合は健診を受けられない場合がありますので、必ずご連絡下さい。







医療法人社団康生会 シーエスケー・クリニック

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